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スペインのゲーム市場のケース

現在、スペインは、インタラクティブ・エンターテイメント・ゲームソフトの売上額が年間で75千万ユーロの欧州第4位の市場で、ゲームに対する高いニーズがある。ゲームソフト開発会社の数は、2005年から1%増えているが、スペインのゲームソフト開発会社が生産するソフトは、欧州全体の売上げのわずか数パーセントしか占めていないため、まだ、この業界には成長の余地があると言える。未だ、スペインでは新興産業でしかないこの産業の止まらぬ成長は、高い技術力を有する雇用や企業組織を生み出す可能性があることを示している。

スペインは、才能を輩出し、国際的に成功をおさめてきており、Commandos 社のPyroシリーズのEidosHorseZUbisoftVirtual ToysImaginaシリーズ、iPhone によって世界的に知られるようになったKroll de Digital LegendsApple、世界的なゲームクリエイター小島秀夫氏がマドリードのゲーム開発会社Mercury Steam社と手がけている「キャッスルヴァニア」シリーズの最新タイトル「Lords of Shadow」など、世界的に膨大な売上げを上げている。

スペインのゲーム産業は、スペインインタラクティブデジタルゲームソフト開発協会(DOID)、スペインエンターテイメントソフト制作・流通協会(ADESE)、スペインゲーム開発協会(DEV)などの団体を通じて結束しており、業界の内部の風通しをよくすることに役立っている。こういった団体は、スペインブランドの国際販促・普及、知的所有権がスペイン企業のものとなるために必要な体制の確立などを目指している。

いずれにしても、スペインのゲーム産業は、その成長力を維持し、富を生み出し、情報化社会の牽引力となる能力によって戦略的重要性を持つ資産をなる申し分ない現状と優れた将来性のある業界である。また、最近、国会に提出されたばかりの経済危機対策法案や25千万ユーロの融資枠や助成金を用意したデジタルコンテンツ産業推進支援策に見られるように、全産業の筆頭に立つ産業となっている。

 

世界の中のゲーム

スペイン産業・観光・商務省作成の「スペインのデジタルコンテンツ産業年次報告」によると、2008年の世界のゲームの売上高は、3851,400万ユーロ(対前年比15.2%増)で、アジア・パシフィック地域がその最大の市場となっており、2008年度は1371,500万ユーロの売上げがあった。しかし、その一方で、ラテンアメリカ諸国が最も大きな成長遂げている地域となっている。

ゲーム産業と教育・スポーツといった産業との相乗効果は、市場で新たな展開を見せている。これは、オンラインゲームや携帯電話向けゲームなどと共に、「シリアスゲーム」と呼ばれる教育用ゲームのことを指しており、従来のゲームソフトと比べて高い収益性が見込まれるニッチマーケットとなってきている。

ゲームの世界市場は、世界的に景気低迷期にあっても、高い成長を維持し、2008-2012年期には、15%の成長が見込まれている。

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