Spain Business
13/08/16  El Pais
ミネラルウォーターのブランドが新製品展開
 

非常にシンプルなアイデアが最高のビジネスの成功をもたらすことがたまにある。1881年、Modest Furest Roca博士がまさにその例だ。彼はカルデス・デ・マラベーリャ(Caldes de Malavella-ジローナ県)の泉の水が健康に良いことを証明して、その水を瓶詰めにして売ることにした。スペインの炭酸入りミネラルウォーターのリーダー企業であり、市場の40%を占めているビッチー・カタラン社はそのようにして始まった。

ミネラルウォーターの消費低迷と経済危機により、同社は将来を確かにするような新しい企画を探さなくてはならない状態だった。諺にあるように、新しくなるか、さもなくば死か。その大きな革新は単純すぎて困惑してしまうかもしれないが、伝統的なガラスの瓶に水を詰めて売る以外に、缶入りの水の販売を決めたのだ。

300万ユーロの投資が必要だったその挑戦はうまくいった。「昨年の11月に缶入りのミネラルウォーターの販売を開始して以来、500万本売れた」と同社CEOJoan Renart氏はマドリード訪問の際に語った。「缶入りはすでに我々の売上の10%を超える勢いだ。成功した」。2007年には13,280万ユーロ売上げていたにもかかわらず、2012年には15.7%減の11,200万ユーロに落ち込んでいた企業にとってはうれしいニュースだ。

容器を変えたのは、新製品のテレビ広告で企業イメージを一新するよう行ったキャンペーンの一環だった。今年、このブランドはトニックウォーター、レモン・ミント・ガラナ・ジンセン(高麗ニンジン)味の水を発売した。これらは同じ泉からとった水、カルデス・デ・マラベーリャの泉の炭酸水をベースにしている。

同社の目標ははっきりしている。25歳から40歳の間にある消費者の平均年齢を下げるため、ミネラルウォーターを飲む習慣がない若者に接近すること、そして、スペインの健康飲料マーケットでのプレゼンスを拡大することだ。

とはいえ、缶入りミネラルウォーターの出現は、同社のイメージを一新することに貢献しただけでなく、ガラスの瓶と比べて、明らかな2つの改良点をもたらしている。例えば、缶は自動販売機の中にも置くことが出来、多くの消費者の手に届きやすい。また、重量を軽減することにより積み荷費用も減らせるのだ。これは輸出する際にはより効果的で、同社の優先目標の一つである。

モンテピノス(Montepinos)、フォンドール( Font d’Or)、マラベーリャ( Malavella)など、その他のミネラルウォーターのブランドやLambda Kipyというジュースのブランドも所有する同社グループは、全売り上げのうち国外での売上はたった5%だ。そこでメキシコ、アメリカ、日本といった戦略的と思われる国でのプレゼンスを拡大しようとしている。「国外でのビジネスを広げたい。中期的に、全売り上げの10%から15%が国外販売になるよう強く望んでいる」と語る。

同氏は経済危機の少し前の2006年にCEOに任命され-「歴史上最高の年だった」と、皮肉っぽく言っているが-、100年の歴史を持つ企業でのこの深みのある変化を行うことは「大きな責任をともなう」ことだった。しかしながら、革新のプロセスは成功すると信じていた。「最も重要な事はプロジェクトを作り、どこに向かって行きたいかを知ることだ。我々は物事を進めて行くのに少し時間がかかるが、それはより深く考えているからだ。決定は、私だけではなくグループ全てで行っているのものだが、どのような成果を収めるかは時がたてばわかる。」

 

 

 

 
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