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従来のスペイン製品の輸出先であったユーロ圏が、昨今の金融危機や各国の財政調整政策によって、不安定な市場となった一方、3%以上の成長が続き、財やサービスの大きな需要がある新興国に向けて輸出する政策を、昨年からスペインは取り始めている。スペインの経済専門紙シンコ・ディアスは、今年第一四半期のスペインの貿易収支では、ユーロ圏への輸出はスペインの全輸出の中で1ポイント減(57.6%→56.5%)であったが、ユーロ圏外への輸出は20%増でスペインの全輸出の43.5%となり、過去5年間で最高となったと報じた。トルコ、モロッコ、中国、中東、ブラジル、ロシア、インドなどの新興国が、スペイン企業の重要な取引先となっており、スペイン全輸出中の1割を占めるにいたっている。中でも、トルコは第二位のスペインの輸出相手国となっており、今年1-6月期の輸出額は、モロッコと並んで17億800万ユーロであった。また、中東諸国もスペインの新興国向け輸出の3%を占めている。こうした新たな輸出相手国への転換が輸出品目の転換につながり、自動車、化学製品、生産設備などは全輸出の6割を占めている。中でも、3割がファッション製品が占めるモロッコへの輸出は注目すべき点となっている。従来、スペイン国内向けのみに特化していた業界も他国への国際展開に乗り出しており、パン製造企業は、インド、トルコ、ブラジルなどの国々への輸出を開始し、今年1-6月期の輸出額は、19億8,500万ユーロとなった。
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