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5. 金融市場

ペインの金融市場は基本的にはスペイン中央銀行発行の短期証券に依存している。これら証券は銀行、杞憂機関、金融市場のオペレーターにより引き受けられ、その後その一部を個人投資家と機関投資家に割り当てられる。

広い意味で金融市場は同様にインターバンク供託証券(その金利はその他の取引の指標となっている)と企業の約束手形の取引を含んでいる。

金融市場の重要性は近年のスペイン金融制度全体の自由化と柔軟性のお陰でこの数年著しく増してきた。

そのことは金利が通常はインフレ率より高いことからも十分うかがえるし、金融市場での取引高の大きさから明白である。

スペインでは国債市場は特に重要であり、多くの場合国内投資家のみでなく国外投資家も取引に参加している。国債投資の非居住者に対する特別税制によりスペイン国債は非常に魅力あるものになっている。同様に金融市場での取引は貸方記帳制度により集中化されており更にオプションとヒューチャー市場の創設が特筆される。これらの市場は貸方記帳制度に結びついておりそれにより国債の売買がなされている。

スペイン中央銀行の記帳センター(Central de Anotaciones del Banco de España-CADE)と有価証券精算サービスセンター( Servicio de Compensación y Liquidación de Valores-SCLV)の合併以来、合併後の存続会社Iberclear社が貸方記帳制度中の国債市場の取引の登録、相殺、精算の仕事を受け持っている。

更に、有価証券市場のグロバリゼーションにより合併と提携が盛んになっている。それは例えば1999年からのEuroclearの国境を越えたフランス、ベルギー、オランダの処理センターの合併でありあるいはCedelDeutsche Börse Clearing-DBCとの合併である。その結果数年来よりスペイン国内でもSCLVCADEの前述の統合がなされるのが都合が良いとされてきた訳である。

これらの要素が合わさって固定金利市場に重要な影響を及ぼしているがそれは具体的には下記の通りである:

-固定金利商品の発行及び取引チャンネルの効率と評価の間の相互作用の増加

- ユーロ圏の国債局で発行された商品間の相互補完関係の増加。それは市場間の透明性が一層広がった為様々な商品間の比較が容易になりその結果発行者間の競争が激化するからである。

-変動金利商品の将来の推移への期待と相俟った換金性と信用差。それらは他の固定金利商品と比較して資産の価格と価値を決定するのに重要な要素となった。

2003年の国債市場では単純(現金決済と割賦)取引の1日平均取扱額は2002年の9,061百万ユーロに対して8,773百万ユーロであった。総額の59%の取引が第三者と行われ所持人との取引は前年比で9.4%減少している。

 


取引の種類別に見てみると2003年では単純取引がわずかながら減少し2.33兆ユーロから2.30兆ユーロとなっている。反対にダブルの取引は大幅に増加しており16.50兆ユーロから19.06兆ユーロに上っている。この傾向に影響を与えた要素としては国債市場創設者(Creadores de Mercado de Letras)グループが出来たことと国債の換金の入札が一層広まってきたことが特筆される。この入札は1日の同時並行取引により管理される。

同様に、統一通貨の導入以降非居住者の国債保有が大幅に増加していることも特筆すべきである。特に10年あるいは15年物に主に投資されているがそれは分離可能で換金性が非常に高いがフランス、ドイツ、英国からの投資家が主に投資している。EU圏外では日本からの投資家が益々増加しているのが特徴である。

非居住者が国債取引増加に大いに寄与している理由は下記の通りである:

- スペインが経済金融統一制度(Unión Económica y Monetaria.UEM)に参加したことと通貨統一による為替リスクの解消。それがスペインの国債の魅力を増加させたこと。

- 非居住者市場の創設者による惜しみない努力。既に1999年にスペイン国債市場に参加し始めた国債の取引高を大幅に引き上げ市場の活性化に大いに貢献してきたこと。

 

 



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